【祝!オープン】メッセージfrom佐藤円さん


僕も関わらせていただいたJ's GOALでは、定期的にライター、編集者の懇親会的な催しがありました。全国各地で活躍する仲間のライターさんたちが一堂に会します。
僕などは東北から出てきた、口数少なく、性格もおとなしい人間ですが、中にはそうではない人もいます。まず地声が大きい。自己主張が強く、はっきりと物を言う。
数年前、2次会会場に場所を移したとき、そんな人たちがひと塊になって座りましたが、その時のワイワイと議論を戦わせるときのエネルギーの凄まじいこと。「本当にすごいなあ」と思ってふと気づくと、ほとんどが九州担当のライターさんでした。


そもそもライターは取材して伝える仕事をする人ですからバイタリティは必要ですし、ほかの地域にも元気のいいライターさんはたくさんいましたが、九州は異質というか、異次元というか。いや、それが九州の人にとっては「ふつう」なのかもしれませんし、彼らにとっては「議論」ではなく「雑談」だったのかもしれません。しかし、(繰り返しますが)東北から出てきた、口数少なく、性格もおとなしい僕は完全に気圧されてしまいました。


J's GOALが事実上消滅するという事態を受けて、各クラブ担当のライターさんたちが新たなアクションを起こしています。
「九州J-Park」で九州のライターさんたちが同じメディアを持つということを知ったとき、びっくりしたのと同時に、なるほどという思いもありました。
「びっくりした」のは、さまざまな調整の煩わしさ、コンセプトを擦り合せる難しさを容易に想像できるからです。にも関わらず、「九州」というくくりでメディアを立ち上げたのは、そこに新たな可能性があるからだと思います。
それぞれの個性が強いほど、まとまることを考えれば大変ですが、それが足し算ではなくかけ算の広がりや深さを持ったときには、確実におもしろいものになります。それが「なるほど」の中身でした。

相当のパワーがなければ為し得ないことですが、そこは心配していません。九州の仲間の新たなチャレンジに敬意を表しつつ、成功を心から願っています。


佐藤 円


プロフィール
佐藤 円(さとう まどか)
1968年、山形県鶴岡市生まれ。山形のタウン誌編集部に籍を置いていた95年に、モンテディオ山形の前身であるNEC山形の取材をスタートさせる。04年から今年1月までJ’s GOALで活動。現在はサッカー専門新聞EL GOLAZO等で執筆中。