〔J1第1節:鳥栖vs.福岡〕レポート:6シーズンぶりの九州ダービー。両監督の意図が明確に見えた試合にスタジアムは大興奮。

  • 福岡サポーターの皆様、ようこそベストアメニティスタジアムに。今シーズン、共に頑張りましょう!
  • 明治安田生命J1
  • 1st第1節
  • 鳥栖
  • 福岡
  • 08分豊田陽平(鳥栖)
  • 51分岡田翔平(鳥栖)
  • 71分ウェリントン(福岡)
  • ベストアメニティスタジアム
  • 2015年2月27日 14:05

19,762人のサポーターが詰めかけたベストアメニティスタジアム。
J1ディヴィジョンでは初めて、鳥栖と福岡が対戦した。
それぞれの想いを持ったサポーターが見つめる中、福岡のキックオフで始まった試合は、多くの感動を与えてくれる試合であった。
当レポートでは、両チームの監督の采配とボランチのプレーに絞ったレポートをお届けする。
それは、この試合を語るには避けて通れないところであるし、この試合の勝敗を大きく分けたポイントであったからである。
読者諸兄も一緒に振り返りながら、両チームの今後のチーム作りと活躍を見届けて欲しい。

今シーズンから鳥栖の指揮を執ることになったマッシモ フィッカデンティ監督。昨シーズンまではFC東京を指揮していた監督である。
彼は鳥栖の守備から手を付けた。採用するシステムは4-1-3-2で、ワンボランチで攻守のバランスを取るものであった。
しかし、これは筆者の観た(感じた)サッカーであって、フィッカデンティ監督は試合後の会見では4-3-1-2と3ボランチと明言した。
新体制後の北部グラウンドでも沖縄キャンプでも、ワンアンカー的にボランチを配置し、攻守のバランスと取っていたように観えた。
試合後に選手に確認すると、この試合で3ボランチの真ん中に入った高橋義希の動きによっては、その前の両ワイドに張った崔誠根(チェソングン)と金民友(キムミヌ)が下がった位置で福岡の突け込むスペースを消す約束になっていたそうだ。

確かに、福岡の両ワイドDF亀川諒史と中村北斗が昨シーズンに見せたような果敢な攻撃参加は少なかった。
福岡の両ワイドDFがもっと攻撃参加することができていれば、鳥栖の先制点も追加点も起点となった部分を消すことができていたのかもしれない。
この3ボランチへの指示は、福岡のストロングポイントを抑え込んだだけでなく攻撃の起点となったことを観ると、この試合でのフィッカデンティ監督の戦術ははまっていたと言える。

逆に福岡を観てみたい。
前半の入りこそ福岡のプレスが効いていたように観えるが、鳥栖のアンカー的なワンボランチとそのワイドにいる選手たちの細かなパス回しに次第に福岡はペースを握られるようになった。
早い時間に先制点を奪われたこともあるが、福岡からするとプレスがかからないと、DFラインを下げざるを得なくなる。
ここを観て取った井原正巳監督は、3トップではなく城後寿を一枚下げて2トップにして中盤の枚数を増やした。
これで、福岡の中盤に厚みが増し、高いDFラインと中盤の距離感がバランスを回復し鳥栖のボール回しの位置を下げることができた。
願わくは、この安定を取り戻した時間帯で追いつきたかったところではあるが、FWウェリントンに入ったボールのサポート役が少なかったために完全に鳥栖DFを押し込むには至らなかった。

しかし、井原監督のゲームを読んでの的確なテコ入れは、流れを変えるものであり今後対戦するチームにとっては脅威となるものであろう。
これからの策士としての井原監督からも目が離せない。

60分以降は、福岡は攻撃的な選手を入れて勝点3を目指した。
逆に、鳥栖はシステムを2ボランチにしてシッカリ守備ブロックをひいて勝点3を獲りに行った。
ここにも、両監督の考えるサッカーを垣間見ることができる。

サッカーは結果で判断されることもあるが、結果に至る過程には監督のサッカー勘と戦術、それを体現する選手の実力と理解度が大きく左右する。
この試合では、結果こそ鳥栖が1点差で勝利はしたが、その過程においては見どころをとサッカーを学ぶ(知る)ための采配が随所に表れていた。
ダービーマッチと言うシチュエーションも相まって、サッカーの魅力を存分に見せてくれた試合であった。
選手には申し訳ないが、早く次の試合を観たくなったのは筆者だけではないだろう。
次節以降にも好ゲームを期待したい。

サッカーは、どのシーンを切り取ってもドラマがある。
シュートでも選手交代でもFKの駆け引きでも・・・
そこには、日頃からの練習で培ったものが含まれている。
ワンプレーを観て選手の日頃の努力を想像するのも試合の楽しみ方の一つである。
勝敗以上に感動するドラマが含まれているのがサッカーなのである。

   

   

  • アウェイゴール裏も多くのサポーターが駆け付けた。最後まで彼らの声は途切れることはなかった。
  • 九州Jリーグホームタウン連携会議(JHT)のブースも出展。九州のJリーグチームを後押ししている。
  • 「鳥栖だけではなく、福岡も全員よく戦った素晴らしい試合だった」と振り返ったマッシモ フィッカデンティ監督。
  • 「次のホーム開幕戦につながる試合だった」と振り返った井原正巳監督。
  • 今シーズンも、スタジアムグルメからは目もお腹も離せない。
  • 開幕戦を2-1で勝利した鳥栖。この試合でつかんだ勢いを次の試合でも魅せて欲しい。

Reported by サカクラゲン



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