〔J2第5節:岡山vs.北九州〕アウェイ戦スコア

  • 明治安田生命J2
  • 第5節
  • 岡山
  • 北九州
  • 45分 押谷祐樹(岡山)
  • 53分 オウンゴール
  • シティライトスタジアム
  • 2016年3月26日 13:03

 目覚めよ、北九州。持てる力を信じて、立ち向かってほしい。

 冒頭でそう書いたのは、何もできずに90分が経過したからだ。前半に限っては31分に井上翔太がミドルシュートを放った以外にシュートシーンはなく、岡山にほとんど一方的に攻め込まれた。後半に入ってもリズムは変わらず、試合を通してセットプレー絡みで2失点。「内容が良くないですし、何も残るものはなかった」――。キャプテン・前田和哉は肩を落としてそう話した。この試合を的確に表わした言葉だった。

 北九州は本山雅志と星原健太が欠場し、2トップは池元友樹と大島秀夫のコンビ。星原が入っていた右サイドバックには寺岡真弘が再び起用された。確かに地上戦で前にボールを運ぶには心許ない布陣かもしれないが、ゴールを目指せない顔ぶれではない。だが前半から自陣でのプレーが多く、なかなか相手陣内に入ることができなかった。
 対する岡山はサイドチェンジも効果的に使って構築。伊藤大介がサイドに開いてクロスを送ったり、矢島慎也がシュートや鋭い縦パスを入れたりと個人の技術がのびのびと発揮されていく。45分にはクロスが石神直哉のハンドを誘ってPKを獲得、押谷祐樹がGK阿部伸行にコースを読まれながらも決めきった。

 後半に入っても岡山のペース。追加点は立ち上がりの53分だった。左からのCKに篠原弘次郎が頭で合わせると、これが北九州の選手に当たってオウンゴール。先制点、追加点ともに思わぬ形とはいえ、岡山が主導権を握っている時間にしっかりと2点を取り切った。その後、北九州は小谷健悟を投入。終盤には内藤洋平を左サイドに置いて井上翔太を前に出す奇策にも及ぶ。交代選手によっていくばくかは流れを引き戻し、小谷が持ち味を生かして裏に抜けシュートに向かう場面は見られた。しかし、技術前面のスモールラインナップをゴールに結びつけるには時間が足りなかった。

 0-2の手痛い敗戦。もちろん、喫した2失点はPKとオウンゴールでその場面だけを見れば切って捨てても構わない。むしろ問題は無得点だったということだろう。2失点したのであれば、2点を取り返せばいいだけの話だ。
 気がかりなのは、攻めようとする気迫が感じられなかったことと、攻めようにも球離れが悪く一人がボールを持ちすぎたり、安全圏でのパスワークに終始したこと。ボール回しに関してはパスの供給回数の多い花井聖は、「真ん中を崩しに行っても良かった。結果論になってしまうが、もっともっと工夫がチーム全体として必要。ワンタッチプレーの意識もみんなで持てていないと思うので、そういうところは試合でやるんじゃなくて、練習からやっていきたい」と話した。

 そして「気迫」の部分。寺岡真弘は、ケガ人がいることは言い訳にはならないとした上で、「出た選手の中でコミュニケーションを取ってやらないといけない。遠慮もいらない。一人が遠慮すると形がなくなるので、年齢とかに関係なく、こういう状況だからこそ言い合ってやっていかないと勝点3は難しい」と説く。また、風間宏希はこう訴えた。「(各選手が)自分がしたいプレーを出してもいい。監督もその上で強くなっていこうと言っている。もちろん好き勝手にやるわけじゃないが、やりたいことを表現していくべきだ」――。

 個人のレベルでは『俺が取りに行くんだ』という強い気持ちを誰もが持っている。それがチームになったときになぜ消えてしまうのだろう。なぜ表現できないのだろう。お互いの主張をぶつけ合って、あるいは・・・もしかしたら100の結果を得るために、いまは「好き勝手」にでも強引にスタンドプレーをやっていってもいいのかもしれない。
 5節を終えて18位。現実は厳しい。目覚めよ、北九州。目覚めさせよ、サッカー人の戦う魂を。

   

   

〔J2第5節:岡山vs.北九州〕各種コメント

Reported by 上田真之介



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