〔J1 1st第14節:福岡vs.広島〕レポート:ギャップを作り、そこを突く。習熟された広島の攻撃に4失点、完敗。

  • 「システム含め、今日の布陣を判断したのは私なので、私の判断ミス」と語った井原監督
  • 明治安田生命J1
  • 1st第14節
  • 福岡
  • 広島
  • 18分 ピーター・ウタカ(広島)
  • 31分 宮吉拓実(広島)
  • 36分 柴﨑晃誠(広島)
  • 54分 宮吉拓実(広島)
  • レベルファイブスタジアム
  • 2016年5月29日 14:04

「今日はミラーゲームにして(広島に)合わせたが、前線の崩しの質、アタッキングサードの決定力を含め、簡単に(1失点目を)奪われてしまったことが、このようなゲームにしてしまった。システム含め、今日の布陣を判断したのは私なので、今日は私の判断ミスだった」。井原正巳監督がこう、試合後に語った。

確かに、福岡がどのように広島対策を講じるのかは、この試合のキーポイントだった。そこで井原監督は、広島と同じ形を敷き、対峙する選手との1:1をベースに戦うことを選択した。結果的に4失点すれば「判断ミスだった」と認めざるを得ないが、ワントップ+2シャドーにワイドのMFを加えた5人が攻撃的に連動する広島に対し、仮に福岡が4バックを敷けば、広島のミキッチ&清水航平という両ワイドにつられて、福岡は守備で6人が下がることも考えられ、そうなったときは、おそらく攻撃で前へのパワーを出すことができなかっただろう。これは個人的な見解だが、守備的な3バックというよりは、攻撃的な3バックを、井原監督は選択したように見えた。

しかし、「あまりにも1:1に集中しすぎて、チャレンジ&カバーが遅れてしまった」(井原監督)。広島は対峙する相手を動かし、ディフェンスラインにギャップを作った。そして、そのギャップにほかの選手が入り込み、チャンスを作った。動かし方、入り方、そこへのパスのスピードと質、すべてがハイレベルだった広島に、福岡の守備陣は後手を踏むしかなかった。

18分の広島の先制点は、青山敏弘からスピードのある縦パスが柴﨑晃誠に入り、そのトラップのこぼれ球をピーター・ウタカが決めたもの。31分の追加点は、まさにディフェンスラインのギャップを突いたもので、柴﨑が福岡のキム・ヒョヌンをつり出し、その裏に清水航平が入り込んでボールを受け、中央に入れたクロスを宮吉拓実が決めたものだった。

「逆サイドにボールがあるときは(サイドのディフェンダーが)中に絞っているけど、同サイドの縦パスに対して、ボランチなりサイドハーフを落とさなければいけなかった」と中村が話した通り、福岡はほとんどの局面で“1:1にさせられて”しまい、後手を踏んだ。ボールのないところで、いかに相手を動かし、ディフェンスラインを崩し、攻めやすい形を作っておくか。そういった攻撃の連動で、広島は一枚も二枚も上手だった。

36分にはミキッチからのクロスに柴﨑のヘディングシュートが決まり、福岡は前半だけで3失点。「試合運びの上手い広島に3点を奪われたら、正直、逆転するのは難しかった」(末吉隼也)。

後半開始から福岡は、ナビスコ杯で連続ゴール中の平井将生、ケガから約1カ月ぶりに復帰したダニルソンを投入し、〔4-4-2〕にシステムを変更。ボールを保持する時間は増えたが、広島に“持たされている”状況を打開できず、効果的な攻撃を仕掛けるところには至らなかった。広島は54分にも、ウタカの中央突破から宮吉のシュートが決まり、ダメ押しの4点目を奪って完勝。

福岡は中3日の6月2日に、熊本地震により延期になった第7節の名古屋戦を行う。「次のゲームでいかに修正するか、切り替えるかが大事。チームがもう一度ひとつになり、ホームゲームで結果を出せるように準備したい」と井原監督。今節の結果により、再び(暫定)最下位に転落した福岡だが、次に対戦する13位・名古屋との勝点差は「5」。勝点3を積み上げ、這い上がるしかない。

   

   

〔J1 1st第14節:福岡vs.広島〕各種コメント・試合前写真

〔J1 1st第14節:福岡vs.広島〕プレビュー

  • 雨のなか、1万3264人が来場したレベスタ。サポーターも最後まで応援の声を枯らさなかった

Reported by 新甫條利子



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