〔J2第33節:熊本vs.山形〕レポート:2戦連続の完封ドローで順位を1つ挙げたが、攻撃の課題が浮き彫りに。

  • 明治安田生命J2
  • 第33節
  • 熊本
  • 山形
  • うまかな・よかなスタジアム
  • 2016年9月25日 16:03

 1−4と大敗した前期(10節)を踏まえて、入りを重要視して迎えたゲーム。立ち上がりの5分、熊本はさっそく右サイドで相手ボールを奪ったMF上村周平が持ち込んでクロス、ニアに入った清武功暉が合わせるが、ここは山形のDF渡辺広大がブロックに入る。
「中を少し厚くした方が状況としてはいい」と、清川浩行監督が選択した4−1−4−1の布陣は、結果として2試合続けての無失点につながったことで、守備においてはある程度の成果があったと見ていいだろう。しかし勝点3にはつながらなかった。

 たとえば12分の清武のフリーキック、あるいは33分に八久保颯が抜け出してシュートを放った場面、さらに後半、キム・テヨンからのスルーパスを清武が受けて持ち込んだ65分や、中山雄登の縦パスに反応した八久保が迎えた68分など、幾度か迎えた決定機のほとんどはフィニッシュの質が高ければ決まっていた可能性はある。

 しかしそうした場面での個の判断や技術以外の部分、つまりチームとしていかにボールを運び、アタッキングゾーンへ入っていくか、そしてそこからどうゴールをこじ開けるかという部分に関しては、現状、4−1−4−1では良い作用が生まれていないことにも目を向けなくてはならない。

 中2日の連戦となった山形は、パスや判断の面では時間が経つにつれてその質が徐々に落ちていったが、ボールに対するプレッシャーや奪ってからの切り替えではゲーム終盤まで落ちることがなく、逆に言えば熊本はそれをうまくいなすことができなかった。相手の寄せを1つ、2つはがして、勇気を持って仕掛ける、という攻撃の狙いは、このゲームではあまり発揮できなかったのである。

 その理由として、山形のロングボールに対して全体が押し下げられてしまったことが挙げられるが、マイボールになってからの展開で、「ボールを動かす時間があまりなかった」(中山)、つまり自分たちで時間を作り、より主導権を握る流れに持ち込めなかったことも要因。さらにそれをひもとけば、ポジショニングも含めたサポートの薄さや遅さ、それに必要な意思疎通やコミュニケーションがまだ不足しているということに行き当たる。
「攻撃になった時の広がり方とか間の取り方で、まだ探りながらの部分がある。それは練習でしっかりやっていかないといけない」と植田龍仁朗は言う。

 2試合連続のドローで勝点1を加えて順位も1つ戻したが、18位群馬以下、20位の岐阜まで3チームとの勝点差は1しかなく、飲み込まれかねない状況は変わっていない。群馬とは2週間後に直接対決が控えるが、その前に次節、前期敗れている山口から何としても勝点3を奪いたい。

   

   

Reported by 井芹貴志



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