〔J2第35節:熊本vs.群馬〕プレビュー:安定感の増した守備をベースに、連勝での浮上を狙う一戦。

  • 明治安田生命J2
  • 第35節
  • 熊本
  • 群馬
  • うまかな・よかなスタジアム
  • 2016年10月5日16:00

 リーグ屈指のボール支配率を誇る山口との一戦に臨んだ前節は、中盤の出どころに対するプレッシャーと縦に入るパスを制限した対応で相手の持ち味を発揮させず、菅沼実、植田龍仁朗のゴールで8試合ぶりの勝利。同時に3試合連続の完封と、4−1−4−1の布陣が守備面で安定してきた。これで順位を15位に上げた熊本は今節、勝点差1の16位・群馬をホームに迎えて連勝を狙う。

 「やられそうな場面もあるが、最後のところでは全体で身体を張れていることが大きい」と清川浩行監督は手応えを口にする。最後尾でマウスを守るGK佐藤昭大も、「やることがハッキリして、ハードワークできていることでしっかり守れている。どこで奪いに行くのかの意思疎通ができて、コースを限定してボールを奪いに行けている」と、チーム全体の守備が連動できていると捉える。今節もその守備をベースとして継続できるかが1つの焦点となる。

 ただし群馬は山口と違い、攻撃陣のスピードや高さを生かす狙いで長いボールを多用してくる可能性が高い。プレッシャー回避も意図してそうした展開が増えた際、最終ラインが競った後のセカンドボール争いで後手に回ると、押し込まれるリスクも高まる。したがって「全体でプレッシャーをかける場面と、セットしてから奪いに行く場面を全体で共有すること」(清川監督)を前節以上に意識し、奪いきれなかった場合のリカバー、あるいは背後を取られた場合の対応についても、怠り無く準備しなくてはならない。

 もちろん、ここまで11得点を挙げている1年目のFW瀬川祐輔、あるいは1発のミドルもあるMF松下裕樹など常にゴールを意識している選手に対しては、球際でしっかりと身体を寄せ間合いを詰めることも不可欠。千葉戦での決勝点のようなコンビネーションの形もあり、熊本としてはスペースに入ってくる相手の動きも警戒しながら、できるだけ前向きの状態で潰すことを心がけたい。

 攻撃面で重要なのは、相手の状態が整う前に攻めきる、そのためにサポートやギアを挙げるタイミングを共有すること。また、ボールを奪ってから運ぶ段階でのイージーなロストは前節も散見されており、前線の動き出しを無駄にしない、すなわちチャンスの芽を潰さない意味でも、マイボールは大切に、正確に、そして早く動かしてゴールへと結びたい。

 勝点差わずか1で、お互い浮上のためには是が非でも勝点3を加えたい一戦。クラブは今節、「復興支援 熊本市民DAY2016」と題して熊本市内の小中学生を無料招待する他、熊本市在住の方には当日券を特別価格で販売する企画を行う。地震から半年、市民・県民に力を与える勝利を届けられるか。リーグ終盤を左右する節目だ。

   

   

Reported by 井芹貴志



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