〔J1 2nd第16節:鳥栖vs.横浜FM〕レポート:鳥栖サポーターの後押しに金民友は『みなさんのおうえんはうつくしい』と謝意を語るも、試合は引き分けに。

kedemo 


  • 『みなさんのおうえんはうつくしい』 金民友のこの言葉は、サポーターよって語り継がれるに違いない。
  • 2nd第16節
  • 鳥栖
  • 横浜FM
  • 22分金民友(鳥栖)
  • 51分富山貴光(鳥栖)
  • 54分中澤佑二(横浜FM)
  • 59分斎藤学(横浜FM)
  • ベストアメニティスタジアム
  • 2016年10月29日14:05

16,676人の大きな拍手と声援の中で、幾度となく宙を舞った金民友。試合後にチーム全員から胴上げをされた。7年間の在籍に対する慰労と、彼の功績に感謝の意を込めた胴上げである。
試合は引き分けに終わったが、試合の結果よりも大きな感動をサポーターに与えてくれた金民友。
試合終了後のホーム最終戦セレモニーの中で、金民友は『みなさんのおうえんはうつくしい』と鳥栖のサポーターに謝意を述べた。
この言葉は、これからの鳥栖の歴史を語る中で継がれていくことだろう。

22分に幸先よく鳥栖が先制することができた。
そのゴールは、金民友の左足から生まれたものである。
DF吉田豊が横浜FMのパスミスから得たスローインで入れたボールをMF福田晃斗がゴ中央に走りこんだ金民友に送った。
ゴール正面からやや右に持ち込んだ金民友だが、この“やや右”がレフティの金民友には反転してゴールに向かうボールを蹴ることができる微妙な角度となる。
左足から出たボールは、ゴール左に吸い込まれるシュートとなり鳥栖が先制した。
彼自身にとって、リーグ戦ホーム最終戦となる試合での先制ゴールは自分へのご褒美でもあり、鳥栖サポーターへの感謝のゴールでもあった。
前半は、そのまま鳥栖が優位な状態で終えることができた。

「2-1までは非常に良かった」とマッシモ フィッカデンティ監督(鳥栖)は振り返った。
確かに、51分に富山貴光(鳥栖)が追加点をあげ流れは完全に鳥栖にあった。
54分にセットプレーから中澤佑二(横浜FM)に1点を返されても、鳥栖に勝点3が入りそうな勢いだった。
フィッカデンティ監督だけでなく、この日スタンドに駆け付けた16,676人のサポーターもそう感じていたに違いない。それは、リーグ戦ホーム最終戦となる金民友が先制点を決めたことで勝手に思い込んでいたのかもしれない。

でも、エリク モンバエルツ監督(横浜FM)は冷静にこの状況を見ていた。1点差になった12分後に右サイドのMFマルティノス(横浜FM)を入れて鳥栖をサイドから崩しにかかった。この交代が、鳥栖のシステムに微妙な狂いを生じ始めさせた。
マルティノスの対応に吉田豊が追われ、鳥栖の左サイドの攻撃が機能低下を始めたのである。
これで、流れは横浜FMに傾いていく。
「日本のサッカーは、リードされているときにチョット追い上げられるとガタガタと崩れてしまう・・・」とフィッカデンティ監督が分析しているように、この日の鳥栖は横浜FMの攻撃をまともに受け入れ、ガタガタと崩れ始める状態となってしまった。

69分に斎藤学(横浜FM)に同点のゴールを決められると、池田圭(鳥栖)と石川啓人(鳥栖)の投入も流れを変えることはできなかった。
「前半はいい形で試合に入れたし、チームとして2得点を先に取ることができたのでシッカリと勝ち切りたかったですし、最後にダウンしてしまって・・・」と青木剛(鳥栖)が振り返ったように、鳥栖の運動量が目に見えて落ち始めていた。トラッキングデータでは鳥栖が上回っているものの、ボール支配率では横浜MFが上回っていた。
選手交代とシステムの変更で流れを引き寄せたモンバエルツ監督(横浜MF)の知略が試合終盤で効いてきたのである。

「2-1までは非常に良かった」と振り返ったフィッカデンティ監督(鳥栖)。時間にして51分までである。
「クオリティの高さを証明できたと思いますし、試合に勝つだけのチャンスは作り出すことができていた」と引き分けに終わっても賛辞を述べたモンバエルツ監督(横浜MF)。
結果は勝点1を分け合ったが、試合運びに上手さを見せた横浜FMだった。

今節を終えた時点で、日本でのリーグ戦総出場試合数は212試合となった金民友。総得点も31得点に伸ばした。
でも、彼は記録よりも記憶に残る選手である。
華麗なドリブルも直向きにゴールに向かう姿勢も、7年間の間にサポーターに与え続けてくれた感動だった。
そして、サポーターに向けて『みなさんのおうえんはうつくしい』と最後に大きな感動を与えてくれた。

鳥栖のサポーターならば、彼のことは忘れるはずがない。
ありがとう金民友。
そして、行ってらっしゃい金民友。
私たちはいつまでもあなたと共にいます。

   

   

  • 今節で、2016年度リーグ戦のホームで行われる試合は終了した。試合後にはセレモニーが行われた。
  • 「2-1までは非常に良かった」と振り返ったフィッカデンティ監督(鳥栖)
  • 「自分たちのクオリティの高さを証明できた」と振り返ったモンバエルツ監督(横浜FM)

Reported by サカクラゲン



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