〔J2第38節:北九州vs.岐阜〕レポート:北九州、「裏天王山」を制す。21位に浮上

  • 明治安田生命J2
  • 第38節
  • 北九州
  • 岐阜
  • 24分 原一樹(北九州)
  • 28分 レオミネイロ(岐阜)
  • 34分 風間宏希(北九州)
  • 本城陸上競技場
  • 2016年10月30日 14:03

 北九州が「裏天王山」に勝利し貴重な勝点3を手にした。対戦した岐阜を交わして21位に浮上したほか、金沢が引き分けに終わったため降格圏外との差もまた縮まってきた。

 岐阜はともすれば7バック気味にもなる「5バック」を敷いて重心低くゲームに入り、攻撃はブラジル人選手を前線に並べた強力な3枚看板に託した。とはいえ北九州にとっては織り込み済み。選手の並びに関しては想像以上に偏っていた面はあったかもしれないが、「少し守備的にカウンター狙いというのは予想していた」(柱谷幸一監督)中で、スペースの大きな中盤でボールを回したり、右サイドで星原健太を走らせたりして、かなり自由度高く攻撃を組み立てる。

 24分には自陣から持ち出した風間宏希がハーフウェー付近から縦にロングパスを送ると、これに原一樹がしっかりと反応。DFにマークを付かれながらもタイミング良く抜け出て、角度の浅いところからふわりと浮いたシュートを放つ。このループ気味の一撃でネットを揺らし、北九州が先制に成功する。しかしリードは長く続かず、その直後に同点弾を被弾してしまう。イージーミスでエヴァンドロにボールを奪われ、3人の外国籍選手が威力を発揮。エヴァンドロのパスを受けたレオミネイロに決められて振り出しに戻ってしまった。

 それでもこの日の北九州は前半から主体的に攻め込み、ゲームの流れは掴めていた。34分、相手のパスミスを小松塁が逃さずに拾うと、小松のパスをペナルティエリアの外で受けた風間宏希がミドルレンジからシュート。鮮やかな弾道のショットはGKに触れさせることなくゴール左隅に突き刺さった。「練習で修正してやってきたので練習の成果が出たと思う」(風間)というこのゴールが、ゲームの決勝点にもなった。

 後半に入ると岐阜はシステムを本来の攻守の形に戻す。また、後半の頭から北九州で長くプレーしてきた冨士祐樹をピッチに送り出したほか、風間宏矢、瀧谷亮と矢継ぎ早にカードを切り、1点差を詰めようとする。実際に多くの時間で北九州陣内でプレーすることはできたが、北九州も集中力高く守っていく。柱谷監督が「アディショナルタイムで失点して勝点を落としてきている」と認める最終盤の難しい時間になっても、勝点3を掴もうとする意欲は北九州が勝った。星原がシュートブロックに入るなど熱いプレーで1点差を死守。ホーム・本城で白星を挙げた。

 先制点の原一樹は「(J3に)落ちることは考えていない。このチームでJ2に残り、新しいスタジアムができてJ1に行きたいと思う」と力強く話し、「チームが勝つことを優先し、その中でゴールを狙っていきたい」と熱を込めた。
 現在地は21位。まだ降格圏を抜け出せたわけではない。ただ、今季のほっとするエンディングに向けてようやく「のろし」の煙を上げることはできた。残りは4試合。勝ち続け、気炎を上げ続けることで、少しでも上を目指したい。

   

   

Reported by 上田真之介



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