〔J2第40節:北九州vs.町田〕レポート:見えなかった北九州のコア。町田に惨敗、またも降格圏

  • 明治安田生命J2
  • 第40節
  • 北九州
  • 町田
  • 32分 中島裕希(町田)
  • 53分 重松健太郎(町田)
  • 80分 ロドリゴ(北九州)
  • 83分 中島裕希(町田)
  • 本城陸上競技場
  • 2016年11月6日 13:04

 町田に惨敗を喫し、北九州は降格圏に再び引き戻された。指揮官は「失点で難しいゲームになってしまった」とほぞをかんだが、ミスの続く中でのちぐはぐな攻撃と守備は40試合を積み上げてきたチームとはおおよそ思えなかった。

 土台がなかった。原一樹や小松塁を裏に走らせようとしたのかもしれないが風が影響したのかボールは出なかった。中盤でのボール回しもプレーエリアが狭く、同サイドに集中したり、相手に囲まれた中での低い位置でのパスワークに終始した。「チームとしての形もなかったし、個人個人が勝手にやっている状況」(星原健太)。不十分な練習のままで臨んだ今節、『これを狙いとするんだ』という戦術の柱は細く、むろんチームを束ねる声も沸き起こったとは言えない。

 32分、北九州は低い位置でのパス交換からミスが起きて土岐田洸平にカットされてしまう。町田はこの好機を逃さず、ボールを預けられた中島裕希が左隅方向に送って先制する。一方で北九州は風下から攻めているにもかかわらず安易なロングボールを送って戻されるなど、ほとんど自滅。地上でのパス交換は述べた通りに意図が見えなかった。

 風上になった後半も状況は似たようなまま。
 53分に重松健太郎の鋭く、なおかつひねり落ちる弾道の直接FKが決まって町田がリードを拡大する。北九州は井上翔太、池元友樹、ロドリゴと早い段階からカードを切っていくが、町田のモメンタムを打ち崩せない。80分にようやく川島大地が送ったインスイングのCKにロドリゴが合わせ1点差とするものの、流れや空気はなぜか変わらなかった。83分にPKを献上し万事休す。中島のシュートはど真ん中へ決まり、1-3。北九州は追いつくこともないまま敗れた。

 敗れるべくして敗れたと断じていい。もちろん選手たちは奮闘していたし、誰一人として最後まで諦めていなかった。試合後のプレス対応エリアに出てきた選手たちの落胆ぶりは、裏を返せばそれだけの意欲を持って戦ったということでもあろう。しかし、戦い方がばらばらだった。繋ぐのか、リスクを回避するのか。裏を狙うのか、もっと別のやり方で崩すのか。狙いどころの見えない浅いゲームになってしまったことは残念でならない。

 岐阜が勝ったため、再び、降格圏に転落。次節の結果次第ではシーズンの21位以下が確定する危険がある。北九州に必要なのは自分たちの土台は何だったのかをもう一度思い出す作業かもしれない。「今は頭を上げ、残り2試合で勝点6を取るチャンスがあるので6を取る勢いでいきたい」(ロドリゴ)。同じサッカーを11人が遂行するのみだ。

   

   

Reported by 上田真之介



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