〔J2第41節:熊本vs.岐阜〕レポート:勝点差3のライバル岐阜をくだし、ホーム最終戦でJ2残留が確定!

  • 無事に残留を決め、試合後のセレモニーも終えてゴール裏のサポーターと一緒に記念写真に収まる
  • 明治安田生命J2
  • 第41節
  • 熊本
  • 岐阜
  • 35分 清武功暉(熊本)
  • うまかな・よかなスタジアム
  • 2016年11月12日 14:03

 ともに残留を決めたい、08年昇格組の熊本と岐阜。90分後に分かれた明暗は、2016年ホーム最終戦となった熊本を照らした。35分に清武功暉が挙げた決勝点を守り、3試合ぶりの完封勝利を飾った熊本は、勝ち点を46に伸ばして自力で残留を確定。地震の影響で様々な負担を強いられ、かつてないほど苦しかったシーズンのホームラストは、それを共に乗り越えてきた者同士だからこそ共有できたある種の達成感と、そして笑顔に満ちた。

 21位の北九州、22位の金沢、ともに勝点は37で、この試合を迎える時点で6ポイントの開きがある熊本は、勝点1、つまり引き分け以上で残留が決まる状況。ややもすれば精神的にも守りに入ってしまい、勝たなければいけない岐阜に逆に押し込まれる展開にならないとも限らない。清川浩行監督はそこで、讃岐戦以来となる4−4−2を選択。「構えてしまうと難しくなるので、自分たちが開幕からやってきた、高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪うことを立ち上がりからやりたかった」と、その意図を明かしている。

 実際、ゲームが始まってからはその狙いを選手達がしっかりとピッチ上で表現した。レオミネイロと難波宏明の2トップへ入れてくるロングボールは植田龍仁朗と先発に復帰した(そして次節は契約条件で出場できないため、実質熊本でのラストゲームとなる)小谷祐喜がはじき返し、中盤のセカンドボール争いでも優位に立った。17分、自陣でのミスからレオミネイロに抜け出され、GK佐藤昭大もかわされる決定的なピンチは、植田が経験を生かした判断で阻止。攻撃自体は決して良い形を多く作れていたわけではなかったが、テンポの良い連携から35分のゴールが生まれた。

 後半は岐阜がボールも握り押し込む展開となったものの、ピッチ内、そしてベンチも冷静に対応。清川監督はまず巻誠一郎を投入して、前線からの守備スイッチをさらに強めるとともにクリアボールの収まりどころを作り、その後は上原拓郎を入れてフォーメーションを4−1−4−1に変更して、岐阜のボールが動き始めた中盤のプレッシャーにテコ入れ。そして最後は右アウトサイドで疲れの見えた齋藤恵太に代えて嶋田慎太郎を投入。相手陣内でキープして時間を使いながら、隙があればダメ押し点を奪うというクローズの段階に入り、そして逃げ切った。
 同節、群馬、東京Vが揃って敗れ、山形も引き分けたことで一気に15位に。これにより、長崎と水戸を抜いて13位まで浮上できる可能性を持った状態で、最終戦のC大阪戦に臨める。

「プレーオフを目指していたチームが残留を争ってしまったのはどうかなと思いますけど、それさえも分からない状況からここまでこれたことはプラスに捉えたい。このチームでやれるのはあと1試合なので来年につながるゲームをしないといけないですし、前期に大量失点して負けている相手なので、しっかりリベンジして、良い形で今年を終えたいなと思います」
 そう話すキャプテン岡本賢明の表情にようやく、安堵の色が見えた。今シーズン最後のゲームとなる次節は、いろんなものから解き放たれた彼らの躍動が見られるはずだ。

   

   

Reported by 井芹貴志



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