〔J2第41節:北九州vs.水戸〕レポート:土壇場同点弾。北九州出身・池元の望み繋ぐ一撃

  • 明治安田生命J2
  • 第41節
  • 北九州
  • 水戸
  • 62分 ロメロ・フランク(水戸)
  • 64分 白井永地(水戸)
  • 90分 ロドリゴ(北九州)
  • 90分+2 池元友樹(北九州)
  • 本城陸上競技場
  • 2016年11月12日 14:04

 本城ラストゲームに、劇的な展開が待っていた。

 前節を落とし、文字通りの崖っぷちに立たされた北九州。本城で負けるわけにはいかず、「絶対に勝点3」と誓い合った。ただ、13年以降ほぼフル出場の状態にありキーマンだった小手川宏基がトラブルを抱え、練習参加は限定的な状況。やむを得ずスタメンから外さざるを得なかった。あうんの呼吸でパス交換ができたサイドの関係が本城最終戦で崩れ、これが失点の遠因になってしまう。

 前半はシュートチャンスはいくつか作りながらも、互いに前に圧力が掛かるわけではない手堅い展開。スコアレスドローのまま後半を迎えることになる。そして62分。北九州は本山雅志が送ったパスを拾われて攻め込まれ、ロメロ・フランクにミドルシュートを許してしまう。何でもないプレーに見えたが、いつもとは違う立ち位置がミスを誘発した。その直後にも水戸はCKの流れから追加点。北九州は2点差を追いかける展開に陥った。

 このあとの北九州は原一樹と小松塁を前線に残したまま、負傷を抱える小手川を投入した上で、ロドリゴ、池元友樹と攻撃のカードを注ぎ込んでいく。「攻撃に行くしかなかったので、前にFWの選手を入れた。とにかく勝ちにいかなければいけなかったので、リスクを掛けていった」(柱谷幸一監督)。パワープレー中のパワープレーだ。一方で水戸は福井諒司が際どい判定ながらイエローカードを2枚受けて退場。10人で守りを固めることになる。

 攻め込むべきゴールを固められた中でどう崩すか。アンサーは「ゴールへの執念、気持ちを見せる」(柱谷監督)ことしかなかった。5689人が集まったスタジアムもそれを後押しする。
 90分、風間宏希のフィードを敵陣深い位置で小松が落とし、混戦の中からロドリゴが追撃点。さらにその2分後、「こういう状況なのでみんなが同じ気持ち。いつも以上に力になった」と応援の後押しを語った池元が大きな仕事を果たした。
 左からのクロスボールが守りを固める水戸守備陣にはまってしまうが、こぼれたところを拾ったのは星原健太。前には水戸の壁が立ちはだかる中、すぐに左に流すと、池元がためらうことなくシュートを放った。このグラウンダーの速い一撃は左隅へと決まり、北九州が土壇場で追いついた。ゲームは0-2から北九州が2点を返し引き分けに持ち込んだ。

 これで最終戦にJ2残留の望みが繋がり、得失点差の関係で20位岐阜にもプレッシャーを与えることになった。もちろん、「(ゴールが)嬉しかったが、勝てなくて残念」(池元)という思いはみな同じ。最後に2点を入れた勢いを持って、残留を決めるべく山形に乗り込みたい。

   

   

Reported by 上田真之介



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