〔J2第4節:北九州vs.群馬〕レポート:北九州2連敗。決定力・組織的守備の課題、消せず。群馬は服部監督初勝利。

  • 明治安田生命J2
  • 第4節
  • 北九州
  • 群馬
  • 47分 江坂任(群馬)
  • 本城陸上競技場
  • 2015年3月29日

 試練の連敗だ。北九州はリズムを作りかけながらもイージーミスを連発。パスのタイミングが合わない連係ミスから、トラップやキックといった個人のミスまで、目に付くレベルのミスが噴出して保持していたボールを失い、ボールを持てる時間帯がそれまでの試合よりも長くありながらもそれを攻撃の厚みに昇華させることができなかった。

 このゲームに向けて守備の練習を重点的に行ってきた。球際に厳しくアプローチするというベーシックな部分を再確認し、加えてグループディフェンスにも磨きを掛けた。その成果として球際への厳しさは取り戻しつつある。特に内藤洋平、小手川宏基、途中出場した井上翔太のアプローチは十分に相手の攻撃の勢いを衰えさせるものだった。ただグループで守るという面では道半ば。スムースなマークの受け渡しや、どのエリアからチャレンジに行くかといった判断は揃わず、そのまずさは失点場面にも表れた。

 ゲームが動いたのは後半立ち上がり。自陣低い位置で群馬の江坂任がボールを受けると、躊躇わずに中央突破。ハーフウェイライン手前でボールを右サイドに流すが江坂自身は止まらずにそのままの勢いで北九州陣のペナルティエリア内へ入っていく。江坂からのボールを小牟田洋佑を経由して収めた吉濱遼平は、未だハーフウェーライン付近に居たがコースを見つけるとドリブルではなく低く速いボールを縦に通し、駆け上がった江坂の足もとへ。これを江坂がGK阿部伸行を交わして振り抜き、群馬がネットを揺らした。「受けた瞬間にGKが出てきているのが見えたのでうまく交わして決められて良かった」と江坂。鮮烈なゴールで決勝点となる1点を手にした。

 この得点シーン、北九州は江坂へのマーク、吉濱への縦方向のボールに対する動きに対して後手に回り、簡単にゴールを許してしまった。単なる個への対応は球際の厳しさを取り戻すことでできつつあったが、ボールを速く動かされたときに脆さを露呈。江坂の突破に対して後ろ向きのディフェンスを強いられることになったセンターバックの前田和哉は「かなり右サイドから流れてきたので、声を掛けるなり、自分か誰かがついて行くなり、後ろの選手が最後までついて行ったり、そういうところの確認は必要かなと思う」と悔やんだ。

 失点後は攻守の切り替えの早い展開となり、北九州も前線に人数を割いてチャンスを作っていったが、シュート計16本はほとんどが枠を捉えられなかった。選手がゴール前で重なっている場面も見られ、改めて組織的な攻撃の構築と決定力という課題も浮き彫りに。北九州は0-1で敗戦、連敗となった。一方で群馬は今季初白星。指揮官としての初勝利となった服部浩紀監督は記者会見では硬い表情を見せながらも、「監督と選手時代では初勝利は違ったものか」という記者の問いかけには「もっともっと勝ちたいという気持ちが沸いてきた」と話して笑みが浮かんだ。

 北九州の次節はミッドウィークの東京V戦。中2日という日程での試合となる。「中2日でヴェルディと西ヶ丘でやらなければいけないので、しっかりリカバリーして次のゲームに備えたいなと思う」と柱谷幸一監督。突きつけられた課題は試合を重ねれば解決できる可能性もあるが、チーム始動からすでに2カ月半が経過している。連戦をなんとか味方にして11人をあるべき姿のチームへと仕上げていきたい。

   

   

Reported by 上田真之介



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