〔J2第5節:熊本vs.徳島〕プレビュー:2シーズンぶりの対戦となる徳島を迎える今季初のナイトゲーム。意図を持ってボールを動かし、主導権を握れるか。

  • スアジアム周辺の桜のように花を咲かすことができるか
  • 明治安田生命J2
  • 第5節
  • 熊本
  • 徳島
  • うまかな・よかなスタジアム
  • 2015年4月1日 19:00

 連勝はならなかった。今シーズン最初のバトル・オブ・九州となる福岡戦に臨んだ熊本だが、後半立ち上がりの47分にコーナーキックから先制を許し、0−1で今季初黒星。「それまでとは違った形で、かなり徹底したサッカーをやってきた」(小野剛監督)福岡に対して最終ラインではうまく跳ね返していたものの、セカンドボール争いで優位に立てず、またマイボールにしてからのビルドアップでもひっかけてしまう場面が頻発。攻撃でもシュート3本と、物足りない内容に終始した。

 しかし福岡の策にはめられたというより、むしろ局面において冷静な判断ができず自滅したという表現が当てはまる。城後寿の厳しいチェックを受けながら、ボールを広く散らし、またゲームの流れを落ち着かせようとする姿勢が見られた高柳一誠は、「そんなに早くもなかったんですけど、(福岡の)プレスが早い!と思っちゃったところはあるかもしれないですね」と振り返り、さらに続けた。「ミスが続いて、相手に流れが行く状態を作ってしまった」

 ホームで就任後初勝利を挙げた福岡の井原正巳監督は、「少し割り切って前線にボールを入れるサッカーに徹した」と話している。今後も、熊本の前線からのプレスを回避しようと意図的に長いボールを入れてラインを下げさせ、後を間延びさせようとするチームは少なくないだろう。だが小野監督は、「そういう相手にどう対応するかも、乗り越えて行かなければいけない壁の1つ」と言い、相手に合わせて裏返すだけではなく、逆にそうした展開でも主導権を握るべく、主体的にボールを動かすことを開幕前から練習に落とし込んできた。小野監督が常々口にする「シーズンを通して成長する」ため、そして選手達が掲げた目標を成し遂げるために必要なことだからだ。

 30日のトレーニングでは、福岡戦で長い時間プレーした選手も含め、自陣からのビルドアップに取り組んだ。大切なのは相手の状況を見極めることだが、さらに一段上のステップとして、相手のアプローチやポジショニングありきではなく、ボールを動かすことによって相手を動かし、 “意図的に” 自分たちが望む状況に持ち込むことも求めている。福岡戦で思うようにできなかったセカンドボールの回収と落ち着いた判断の組立てを意識して、間を取りながらうまく運び、得点の確立を高めたい。

 今季初開催、そして初のナイトゲームとなるうまスタに迎えるのは、2シーズンぶりの対戦となる徳島。4試合を終えて1勝1分2敗と少々出遅れているものの、FW津田知宏をはじめ個の能力では福岡にも引けを取らない選手が揃い、加えて過去の対戦で熊本は大きく負け越している。「徳島には(J1から)降格した悔しさやプライドもあると思うが、その気持ちを上回れるようにしたい。津田(※名古屋で一緒にプレー)は前を向かせると危険だし、動き出しや裏抜けも上手い。ボールの出どころを抑えて、前もしっかりマークして抑えたい」と片山奨典は言う。

 スタジアム周辺でほぼ満開を迎えている桜の樹々のように、美しい花を咲かせるために今、苦しい時を乗り越えよう。

   

   

Reported by 井芹貴志



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