〔J1第14節:鳥栖vs.浦和〕レポート:先制するも後半に6失点を喫しホーム無敗が途切れる。しかし、攻める姿勢を最後まで見せてくれた一戦。

  • 19,249人のサポーターが声援を送る中で試合は行われた。
  • 明治安田生命J1
  • 第14節
  • 鳥栖
  • 浦和
  • 31分水沼宏太(鳥栖)
  • 47分武藤雄樹(浦和)
  • 59分柏木陽介(浦和)
  • 63分興梠信三(浦和)
  • 77分ズラタン(浦和)
  • 84分梅崎司(浦和)
  • 88分ズラタン(浦和)
  • ベストアメニティスタジアム
  • 2015年5月30日19:04

「我慢しながら、バランスに気を付けてプレーすること」とペドロヴィッチ監督はハーフタイム中に選手に指示を出した。
「前半は焦らずにやっていこう」と失点後の浦和DF陣は話したそうだ。
この冷静な判断が首位浦和の強さなのだろう。
22分に鳥栖が退場者を出して浦和が数的優位に立ったものの31分に先制を許した。
そこで慌てずに、前半が終了するまでの15分間でペドロヴィッチ監督は後半の戦い方を探ったのではないだろうか。
浦和は、前半と後半に全く違う顔を見せて戦い、開幕戦からの無敗記録を13に伸ばした。  

前半の鳥栖は、首位の浦和相手に一人少ない状況でも本当に良く戦った。
22分までは、前線からの早いプレスで浦和のプレー判断を狂わし続けた。
「前半は、サッカーではなくバレーボール」とペドロヴィッチ監督に酷評させるほど、浦和のサッカーではなくロングボールで逃げるサッカーを展開させた。
22分にDF吉田豊がこの試合で2枚目の警告を受けて退場となると、DFとMFで2枚の守備ラインを引いて、浦和のパスの入れ所を消して苦しめた。
31分にMF水沼宏太がFKを直接蹴り込んで先制すると、鳥栖の守備ラインはより明確になり浦和のプレーエリアを限定させてしまった。
前半の試合運びについては、完璧なまでの鳥栖の上手さが出た試合だった。

ペドロヴィッチ監督(浦和)が酷評すればするほど鳥栖のプレーが光るのは当たり前だが、それが一転したのはペドロヴィッチ監督の采配の妙であろう。加えて、それを実践することができる選手の能力の高さである。
前半はいたずらにボールを回していた浦和だが、後半に入ると右ワイドに位置するMF関根貴大をもう一枚高い位置に置いた。
後半に入り、関根がペドロヴィッチ監督の目の前でプレーする(浦和の攻撃方向がアウェイゴール側に向かう)ことも浦和に流れを惹きこむ要因となった。より高い位置で関根がプレーすると鳥栖の左サイドは対応せざるを得ない。
前半にはなかったプレーエリアを浦和が作り出し、ボールを動かす位置を前半と変えてしまった。
ペドロヴィッチ監督のハーフタイムの指示のもう一つは、「ボールをもっと動かしていこう」である。
プレーバランスを修正し、ボールをさらに動かせば、開幕戦から無敗で首位を走る浦和のサッカーとなってしまう。
47分から88分までの間に6得点をあげて勝点3を上積みし首位をより安泰なものとした。

6失点は喫したが、鳥栖も最後まで得点を奪う姿勢を見せた。
同点に追いつかれても、決して慌てているようには見えなかった。一人少ないフィールドプレーヤが、それぞれのアイデアと運動量を持て余すことなく出し続けて最後まで戦っていた。
しかし、浦和の上手い試合運びの前に、一人少ない状況ではストロングポイントを出すことができず敗れてしまった。
昨シーズンから続いていたホーム戦負けなしの試合は、11試合でストップした。
しかし、次節は待ってくれない。次節もアグレッシブに鳥栖らしく戦ってほしい。  

負けに不思議の負けはないと野村克也氏は説いた。
そこに至るまでの原因と経緯があるからである。
しかし、事前にそれらは分からない。目の前で起きている争点での判断が積み重なっての結果なのである。
安易にワンプレーだけは攻められない。
サッカーは個のプレーの連続で成り立つスポーツだからである。

   

   

  • エース豊田陽平も浦和の激しいマークに合いシュートを放てず。
  • 機を見て攻め上がる高橋義希。74分まで全力でプレーした。
  • ハーフタイムには、ナオト・インティライミミニライブも行われた。

Reported by サカクラゲン



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