〔J1 2nd第5節:鳥栖vs.鹿島〕レポート:2ndステージ、6試合で勝点6。1勝3分2敗の現実に、中断期の立て直しが求められる。


 

  • 「少しでも早く回復してもらって次に向けて・・・」と語る森下仁志監督(鳥栖)
  • 明治安田生命J1
  • 2nd第5節
  • 鳥栖
  • 鹿島
  • 87分 柴崎岳(鹿島)
  • 89分 赤崎秀平(鹿島)
  • 90分+5 柴崎岳(鹿島)
  • ベストアメニティスタジアム
  • 2015年7月29日 19:04

「少しでも早く回復してもらって次に向けて・・・」森下仁志監督の偽らざる気持ちであろう。
森下監督だけでなく、鳥栖に関わる全ての人がそう感じているに違いない。
19日間で6試合、戦術云々でなくコンディションの調整のみにこの間の練習時間の大半が費やされた。
Jリーグ事情はあるにせよ、鳥栖くらいのクラブにとっては本当に過酷なスケジュールであった。
ケガ人やコンディション不良の選手が続出した中で、1勝3分2敗はある意味仕方のないことだったのかもしれない。  

それでも、藤田直之主将は「ケガは言い訳にしたくない」と試合後に語った。
この想いには頭が下がる。彼は30日に『EAFF東アジアカップ』の日本代表に追加招集された。さらに厳しい状況に置かれたわけで、ただひたすらに『ケガが無いように』と願うだけである。
藤田主将だけでなく、どの選手も同じ想いであることは間違いない。
まずは、他クラブよりもハードな日程で2ndステージ序盤を乗り切ったことに敬意を表したい。
とはいえ、金民友は「サッカーは、内容だけでなく結果も大事」とコメントを残してくれた。
観る側、応援する側の気持ちも察してくれたわけで、中断期が明けたのちは、この結果が求められることになる。
次節までの約2週間、続けて応援させて頂くことになる。  

2ndステージ初戦となった柏戦は、2点返されたものの3-2で逃げ切った。しかし、それ以降は、追いつくことが精いっぱいで、勝ち切ることはできなかった。
全てが日程のせいにはできないかもしれないが、「鳥栖は無失点で戦うことがベース」(高橋義希)なので、まず先制されないことが肝要である。
次に、2ndステージ第2節の川崎F戦は前半の終了間際に先制点をあげたが、後半の川崎Fのシステム変更に対応できずに追いつかれてしまった。先制だけでなく、2点目3点目を奪うことも狙ってほしい。
そして、最後に第5節の鹿島戦で起きた予期せぬ交代時の対応である。
「全員で『集中しよう』と声は掛け合っていた」(菊地直哉)のだが、GK藤嶋栄介がピッチに立って2分後に中央を突破されて先制されてしまった。
鳥栖が、より集中しないといけない状況というのは、鹿島にとっては攻めどころでもある。
慌てずにリズムをつかむためにボールを動かす時間を稼ぐなどして、ピッチ上の気持ちを高めてもらいたい。  

もう一つ、鹿島に学ぶところもレポートしておきたい。
59分個人技で突破できるFWから、スピードで勝負するFWに代えた。
その11分後には、起点となるMFからゴール前に果敢に飛び込むMFに代えた。
さらにその12分後、運動量の有るMFからパス一本で前線をかく乱するMFに代えた。
タイプの違う選手を10分おきに起用して、鳥栖の守備の混乱を招いていた。交代で入った選手が3得点に絡み、策士である石井正忠監督の期待に見事言応えている。
チーム力もこの試合では大きな要因を締めた。「結果的にゴールを決めたことにはなりますが、それまでのチームとしてのプロセスが良かったからこそ・・・」3得点に絡んだ柴崎岳のこの言葉に、鹿島の強さが秘められている。
サッカーは、終了のホイッスルが鳴るまで試合は続いているのである。  

プレーの目的はシュートであり、結果としてゴールを求めるスポーツであるサッカー。
ゴールに至るまでの過程は一様ではない。
だからこそ、声を掛け合いその過程を一つにしてボールを運ぶ必要がある。
サッカーは、一人ではゴールを奪えないスポーツでもある。

   

   

  • 「後半はアグレッシブなサッカーを見せることができた」と語る石井正忠監督(鹿島)

Reported by サカクラゲン



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