〔天皇杯1回戦:熊本vs.福岡大〕各種コメント・試合前写真

  • 天皇杯
  • 1回戦
  • 熊本
  • 福岡大
  • 77分 田中達也(熊本)
  • 水前寺競技場
  • 2015年8月29日 16:00

小野剛監督(熊本)

苦しい試合でしたが、勝つ事ができて良かったと思います。雨の中、最後まで応援してくれたサポーターの方、それと最後まで死力を尽くして戦った相手チームに敬意を表したいと思います。この試合、特に1回戦とか、こういう試合の難しさは誰よりも身をもって知っている1人だと思います。J1だった時もかなり苦しい戦いをやってきましたし、逆に学生時代は勢いで上の方まで行ったりする、そういう大会です。そのことを選手にも話して、結局は否応なくモチベーションが上がってくるチームに対して、自分たちでしっかりとメンタルのスイッチを入れてマックスの状態にしなければいけない。そこに難しさがあるわけで、そこに関しては何週間か前から訓練をして、誰もが非常にいい状態で、簡単な試合にならないことを理解しながら、最後まで集中して戦ってくれたかなと思っています。いくつかの決定機をしっかり決めていればというのはあるんですけれど、そこで決められなくても自分たちからバラバラにならず、最後まで戦えたことは、1つの収穫かなと思います。

Q:米原(秀亮)選手と坂元(大希)選手を先発起用した狙いと評価を教えてください。

2人とも、トレーニングのなかでしっかりとプレーを発揮してくれたのがまず1つです。それと、先ほど自分たちの気持ちをマックスに持っていかなければいけないと話しましたが、1人1人のその試合にかける思いの集合体がチームの闘志になっていく。その意味でのハングリーさ、この試合にかける気持ち、それがチームにいい方向の力を与えてくれることに期待しました。もちろん、逆のリスクはたくさんあるんですけれど、そこは周りの選手達がカバーしながら、坂元と米原のいいところを引き出してくれたんじゃないかと思っています。坂元も決定機を外してしまったものの、そこのポイントに入って行く能力は彼の持ち味だと思っています。今日は決められませんでしたが、続けていくことによって得点は生まれると思います。それから(米原)秀亮の方は、攻守に渡って、かなり堂々とプレーしてくれた。高校2年生ですけれど、これは非常にいいデビュー戦になったんじゃないかなと思っています。

Q:鈴木翔登選手がゲームキャプテンでした。彼の評価は?

かなり若いメンバーで対戦することを決断しました。その中でとくに守備のところは、リーグ戦でも彼がリーダーシップをとってラインをコントロールして、声をかけてやってくれています。そういうなかで、この試合でもコミュニケーションの不足があったらロングボール1本でやられてしまう。そういう試合だったと思うので、しっかりと声を出し続けてチームをまとめることを期待しました。プラス、彼自身にも1つのきっかけになってまた成長してくれることを期待しています。最後までよく声を出し続けてやってくれたんじゃないかと思います。

Q:畑(実)選手や大谷(尚輝)選手なども久しぶりの出場でした。起用の狙いは?

畑に関しては、(リーグでは)ベンチが多かったんですけれど、その中でも非常に彼のベストの状態をキープしていて、トレーニングもフルパワーでいいものを出してくれていました。ですからこの機会もいいプレーをしてくれるという期待を持っていました。大谷は、相手のパワー系のプレーに対しての弱さを彼自身も感じていたと思います。それに関して、毎回トレーニングを終えてから、ヘディングの競り合い、1対1のステップ、そういったものプラス、体全体の強さですね、体幹のトレーニングをずっと続けてやって来た姿を見ていました。この試合でも必ずやってくれると。2人ともその気迫を見せてくれたと思っています。

Q:田中達也選手をあのタイミングで投入した狙いと、プロ初ゴールという結果が出たことについて。

スタメンでいくかどうか、ギリギリまで考えていたところです。スタメンも1つの選択肢でした。予想通りだったんですが、ある程度こちらのゲームになる、それでチャンスも作れると。ただ、なかなかこじ開けられない展開を考えた上で、どうしても特徴のある切り札が手の内に必要で、そのなかで田中達也であったり巻であったり、少し違った形で揺さぶりをかける必要を感じて途中からの起用にしました。あの時間帯というのは、我々の右サイドから、嶋田や黒木が齊藤と絡みながら崩すことが多かった。右で作っていきながら左で一気に裏を突破する、あるいは右で作ってからのクロスに対して最後に逆サイドから入ってくる、この2つは狙えるということを伝えて送り出しました。入ってすぐでしたし、シュート自体は黒木がかなりいいボールを入れたのでイージーなものだったかもしれませんけど、長い距離を走ってあそこへしっかりと入って行ったというところは得点を生んだ要因だし、そこは評価します。ここまでも苦しみながら、得点のもう1歩までずっときていたので、彼にとっても1つホッとしたところと、さらなる成長のきっかけになってくれると思います。

Q:決勝点の形はタイミングをずらした黒木選手の飛び出しからでした。前半からオフサイドが多い中で、攻撃面でどういった指示をされたでしょうか?

相手は前線は落としながら、最終ラインはある程度のところで留めて、常にラインを上げることによって中盤をコンパクトな状態に保って我々にプレッシャーをかけてくると。そのラインを上げる瞬間を狙うというのは前半からあって、そこで引く選手と出る選手のタイミングを合わせる、引く選手で相手を引き出して相手の裏を衝くのが1つの狙いでした。オフサイドは多々あったんですが、決してそれはネガティブなことではないと思っていたので、しっかり続けると。そこがピタリと合った時は得点が生まれるということで。ダメでもよく繰り返してくれた。相手を引き出す動きと連動しないと、ただ裏に走ってもチャンスにはならないので、何回かのことがジャブになって、1つのプレーが生み出されたんじゃないかと思います。あそこはよく走って、よく中を見て、いいパスを出してくれたと思います。

   

乾真寛監督(福岡大)

雨も降りましたし、試合展開としてはお互いにシンプルな縦へのボールの繰り返しで、我慢強く戦うしかないなと。だた、齊藤選手と清武の2人がリーグ戦でも非常に調子が良くて、彼らを受けて守ってしまうとどうしてもゴール前でたくさんチャンスを作られるなと思いましたので、できるだけラインを高く保って、オフサイドもずいぶんありましたけど、彼ら2人を前に上がらせないような戦い方をしようと。その部分ではある程度戦えたし、そういった展開に持ち込めたなと思います。多分、セットプレーとかカウンターとか、決定的なチャンスは2〜3回だろうと、実際にその程度の回数でした。前半の中島(大貴)のヘディングシュートとか、後半も2回くらい、ゴールになってもおかしくないかなというチャンスはあったので、そういった数少ない決定機を点にしないと、格下のアマチュアとしては勝てませんので、そこがゴールになればなと。最後、75分過ぎには巻(誠一郎)をはじめ、いちばん体力的にしんどいところで交代選手が出てくるので、そこが耐えられるかなというのがポイントだったと思います。それまでとは違う展開の(黒木晃平の)思い切ったオーバーラップにつききれなかったというところです。非常に良く頑張ったと思いますけど、75分から最後の90分で、プロは当然そこからが結果を出す戦い方なので、そこで最後は寄り切られたと思います。ただ、タイムアップまで、最後のパワープレーまで含めて90分、学生たちは一生懸命、自分たちの力を出せたと思います。マイボールのところの精度を上げたりだとか、攻撃のチャンスをより多く作るというところは今後の課題にしたいと思います。

Q:稲葉修土選手を最終ラインの真ん中にする5バックでした。守備に慣れている木本恭生選手ではなくて稲葉選手をここに置いた狙いは?

結果的にはDFラインにいっぱなしの状態になったんですが、最初から後ろにずっといるわけではなく、マイボールの時には中盤の列まで押し上げるつもりでした。どうしても他のDFラインの選手達の力だけではちょっと耐えられないなと思ったので、稲葉を少し後ろに下げることにしました。夏の全国大会(総理大臣杯)は木本を中島の横に置いたんですけど、それだと今度は攻撃面で木本が前に出て行く良さもあるので、今日は単に守っただけで終わったということではなくて、ちょっと木本に攻撃に出て欲しかったので、稲葉の方を下げてやってみました。

   

嶋田慎太郎選手(熊本)

1、2点決めて、もうちょっと落ち着いたゲームができれば良かったと思います。前半の決定機もいいイメージでシュートを打てたけど、ゴールに結びつかなかったのは課題です。決勝点になった形は皆で共有していて、自分がタメを作ると相手が押し上げてくるので、その空いた隙を狙っていこうというのはありました。2回戦も勝ってリーグ戦にいい形でつなげたいと思います。

黒木晃平選手(熊本)

(アシストは)GKとの間を狙いました。最初はシュートを打とうと思ったんですけど、(田中が)走り込んでいたので(パスの方が)より確実かなと思いました。決めてくれて良かったです。相手もモチベーションが高いし、こっちは必ず勝たなきゃいけないというプレッシャーで、やりづらさはありました。でもよく我慢して、うまく勝ちきれたかなと思います。チャンスはあったのでそこを決めていればもっと楽だったんですけど、トーナメントなので結果が全てかなと思います。

田中達也選手(熊本)

(決勝点の場面は)直前まで迷って、少しコースも危なくなりました。プロ初ゴールを決めたことは嬉しいんですが、単発で終わっては良くないし、これを続けていきたいという気持ちです。相手はDFの枚数は多かったけど、裏のスペースは空いているのかなと思って見ていました。単純なロングボールだと裏を取るのは難しかったかもしれないけど、落としてからのワンタッチの配球で裏を取れている場面はあったので、そこは狙っていこうと思っていました。点が取れた嬉しさより、本当に続けていかないといけないなと、気持ちが引き締まりました。

永石拓海選手(福岡大)

グラウンド状況もあって蹴り合いになってしまって、決めるところで決めきれず、あの場面で抜け出されたのがチーム的にも課題だと思います。ディフェンスの背後を埋めることやコーチングが自分のストロングポイントだと思っているので、そこは生かしながら、チャレンジして新しいステップに向かえたらと思います。

  • 会場入りする熊本の選手たち。清武功暉選手(左)にとっては後輩たちとの対戦となる
  • バスを降りてスタジアム入りする福岡大の選手たち。Jクラブを相手に初戦突破なるか
  • 天候はあいにくの雨となった水前寺競技場。熊本サポーターもリーグ戦よりやや少なめ


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