〔J2第34節:北九州vs.磐田〕レポート:アダイウトンの個人技に屈す。北九州、2連敗で順位じわり後退

  • 最終盤に北九州は人数を割いたパワープレー。しかしゴールが遠かった
  • 明治安田生命J2
  • 第34節
  • 北九州
  • 磐田
  • 15分 櫻内渚(磐田)
  • 31分 アダイウトン(磐田)
  • 53分 渡大生(北九州)
  • 55分 アダイウトン(磐田)
  • 89分 原一樹(北九州)
  • 本城陸上競技場
  • 2015年9月27日 16:03

 前半を風上に立った磐田は序盤から森島康仁をターゲットに長いボールを供給。最初は風を読み切れずにゴールラインを割ってしまうフィードが何本か続いたが、次第に前線に合わせていくようになる。逆に北九州は風のために長いボールは送り込めず、前節からメンバーを3人入れ替えた先発メンバーは連係ミスやちょっとしたパスのズレが生じて自陣からなかなかボールを出していけなかった
 風が明暗を分けつつある中で15分、磐田はアダイウトンが倒されて右サイドでのFKを獲得する。これを上田康太がセットし、ふわり浮いたボールを供給。風に流されて巻いてくると、櫻内渚が周囲を囲まれながらも頭を出して合わせゴールに送り込んだ。「立ち上がりで風下になって相手に押されたというか、自分たちのボールポゼッションがうまくいなかった。結果的に風を利用されてねじこめられた」と柱谷幸一監督。その言葉のとおりの苦しい立ち上がりになった。

 北九州は開始から30分を過ぎてもシュートがなく重たいゲーム運び。磐田は先制したことで長いボールだけに頼らず、相手陣に押し込んでボールを動かすようになっていく。追加点は31分。カウンターからドリブルとグラウンダーのパスで組み立てると、川辺駿が左に振ったボールをアダイウトンが拾って切り込み、鋭いシュート。GK阿部伸行も及ばずネットを揺らしリードを2点に広げた。この失点後、北九州はCKから何度かチャンスを作り、35分には右からのCKを寺岡真弘がヘディングシュート。ゴールは割れなかったがこれが北九州にとってのファーストシュートとなった。

 スコアが0-2のまま後半は北九州が風上へ。
 後半の立ち上がりは北九州がボールを保持し敵陣内に侵入。ペナルティエリア内にも入ってゴールを狙っていく。追撃の1点は53分。星原健太のクロスを小松塁がヒールパスで繋ぐと、渡大生がゴール右隅の角度のないところからGKとポストの間の僅かな隙を通して反撃ののろし。「ゴールエリアはボールを持っている人の方が主導権を握れる。落ち着いて決められて良かった」と渡。北九州が1点差に詰め寄った。

 ところが北九州は掴みかけたリズムをすぐに手放してしまう。55分にアダイウトンが小林祐希とのワンツーから背後に抜け出してゴールイン。追撃点のわずか2分後のゴールが結果的には試合の向きを決めてしまうものになり、「相手にとってみれば、あの1点でそのあとの時間帯が少し楽に進めることができたんじゃないかなと思う」と柱谷監督が話せば、名波浩監督も「3点目を失点のあとすぐに取れたのも今日の勝因だったのかなと思う」と振り返った。北九州は89分、途中出場の川島大地のクロスを小松が落とし、同じく途中出場の原一樹が振り抜いて1点差に接近。その後もパワープレーに出て波状攻撃となるが、アダイウトンのゴールが効いて点差を平衡状態にすることなくホイッスルを迎えた。

 Jリーグ戦初先発の弓崎恭平はスタートから66分まで出場。強烈なミドルシュートも放ったがプレーには満足せず、「自分が(パスを)出せばチャンスになると思ってもらえれば、もっと味方の選手も自分に出してくれると思う」と前を向いた。柱谷幸一監督はこの3連戦をターニングポイントと位置付け、上を目指すべく勝点を欲していたが、結果的には3試合で勝点3を得るにとどまり順位も12位に後退した。指揮官は改めて「残り8試合がターニングポイントになる」と決意。「残り8試合あるので1試合1試合勝って、一つ勝つことでまた次のチャンスが広がってくるので、目の前のゲームに集中して1週間1週間準備していきたい」と気合いを入れ直した。またキャプテンの前田和哉も「全勝するしか上には行けないし、負けてばかりでは下に来ると思われてしまう」と危機感を露わにした。まだ順位を上げていける可能性は十分にある。勝つためにできる限り全てのことを、気持ちから、戦術から、成すべきすべてをやり遂げていきたい。

   

   

〔J2第34節:北九州vs.磐田〕各種コメント

Reported by 上田真之介 & 編集部



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