【九蹴日記】熊本:リアルキャンプ


 熊本は今日30日(金)から明日31日(土)の1泊2日の日程で、フィールドワークに臨んでいる。

 これは昨年、筑波大学の坂本昭裕教授を招いて初めて実施したもので、野外活動を通して個々人の自己成長をはかり、また自己理解や他者理解を深めてコミュニケーション力を高め、厳しい状況を受け入れる受容力を養うことを目的としたプログラム。小野剛監督が広島時代にも行っており、熊本では今回が2度目となるが、1日だけの実施だった昨年と比べて内容がさらにレベルアップした。



 まず午前中は新加入選手も含めてコミュニケーションを深めるためのアイスブレイクを実施。2人組での引き相撲や押し相撲、選手全員でファシリテーターの動きを真似て身体を動かすセッションなどを経て、4つのグループに分かれて簡単な課題解決プログラムに取り組んだ。ここまでは昨年と同様だったが、レベルアップしたのはここから。

 午後のプログラムでは、今回の会場となっている国立阿蘇青少年交流の家をグループごとに出発し、1時間ほど歩いてたどり着く牧野で選手達はソロキャンプを体験する。そして翌朝7時までに、キャンプサイトから歩いて約1時間の場所にある仏舎利塔に集合する、というのが今回のミッション。

 坂本教授によれば「自分と向き合う」のがこのプログラムの大きな目的で、キャンプサイトまではグループで移動するが、そこから先、つまり夜間から明日の朝集合するまでの間は、視界にチームメイトが入ってもコミュニケーションを取ることは禁じられている。またソロキャンプとは言え1人用のテントを設営するのではなく、ビニールシートとアルミマット、シュラフなどを使ってシェルターと呼ばれる簡易テントを自分で作り、そこでひと晩過ごさなくてはならない。

 このフィールドワーク実施にあたり、小野監督は坂本教授と一緒に場所のリサーチなども兼ねて事前に体験したそうだが…、「それぞれに食糧を持たせますから、夜間になれば野生の狸なんかが匂いを嗅ぎ付けて寄って来るんです。暗い夜中、シートの中にくるまっているところにガサゴソと音がしたら、恐怖心とも戦わなければいけないし、顔を出して確認するなんてことも簡単にはできないでしょう(笑)。眠れない選手も当然いるかもしれませんが、こういう体験をしたら余程のことでは動じなくなりますよ(笑)」とのこと。

 

 コンパスの使い方、シェルターの作り方、ロープワークなどのレクチャーを受けた選手達は、午後2時40分頃、それぞれのグループを担当するファシリテーター、コーチらと一緒に元気に出発。

 安全面はもちろん配慮されているが、中には人生初の野宿、という選手もいて、貴重な体験ができることは確か。このフィールドワークでの経験が、シーズン中に訪れる困難を乗り越える源泉になるはず。

 なお明日は、ソロキャンプの振り返りセッションと、昨年行った課題解決プログラムが予定されている。

 


スタッフもアイスブレイク

 

出発を前に少し不安げな選手達。装備品はブルーシート、アルミマット、シュラフ、シーツ、ヘッドライト、地図、コンパス、食糧(パンやおにぎり)、ポケットティッシュ、水(500ml×2本)など

 

荷物をパッキングして出発に備える選手達


 

選手達の様子を見守る小野剛監督


 

前日のブログで「チームからゴーグルを用意するように言われた」という常盤聡選手。結局、普通のメガネをチョイスしたようです(笑)


 

地図に見入る上村周平選手


 

主務担当から広報担当になったクラブスタッフの川崎学さん。動画を撮影しています


 

グループごとに出発。無事にひと晩越せるでしょうか?


 

中央に見えるのが明朝7時の集合場所です


Reported by 井芹貴志

   

   



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