〔J2第1節:熊本vs.松本〕レポート:耐え抜いて清川体制の初陣を白星で飾る!

  • 明治安田生命J2
  • 第1節
  • 熊本
  • 松本
  • 16分 清武功暉(熊本)
  • うまかな・よかなスタジアム
  • 2016年2月28日 13:05

 5分のアディショナルタイムが過ぎて試合終了を告げる佐藤隆治主審の笛が響くと、熊本ベンチ前には清川浩行監督を囲む歓喜の輪ができる。松本山雅FCをホームに迎えた熊本は、1−0で新シーズン初白星。開幕戦の勝利は、小野剛前監督の初戦となった2014年の福岡戦以来である。

 熊本は新加入のGK佐藤昭大、DF植田龍仁朗を先発起用した以外は、昨年、シーズンを通してゲームに出場したメンバーを軸にした4−4−2の布陣でスタート。一方の松本は、昨年熊本でプレーしたGKシュミット・ダニエルがマウスを守り、3−5−2のシステムでゲームに入る。

「今までの熊本の試合を見ると、概ね序盤はフォアチェックするチームなので。それが我々にとってはプラスではなかった」と反町康治監督が話したとおり、指示ではなかったようだが松本は序盤から前線に長いボールを送る形を見せる。ただ一方では、今季目指すつなぎながら運ぶ意思も感じられて出し手と受け手の意思疎通がかみ合わず、攻撃がチグハグに。

 結果、ラインを高く保ちつつ前後の距離やバランスの整ったポジショニングで、熊本がセカンドボール争いで優位に立ち、相手の背後、3バックの脇のスペースを狙った配球で押し込んでいった。

 14分、上村周平が清武功暉の動きを見逃さず左前方へ縦パスを送り、これを受けた清武は「きわどいところを狙った」クロスを選択。松本DF飯田真樹のハンドを誘ってゲットしたPKを、清武自ら落ち着いて、シュミットの逆をつくキックで先制した。

 危なげなく前半を終えて折り返した後半はしかし、「テンポアップ」「長い距離を走って裏を取る」という指示を受けた松本が、中盤の形を変えて前線の選手間の距離を修正。さらに、よりシンプルにロングボールを多用し始めた事で、熊本はカウンターを狙っても途中で引っ掛けるなど相手陣内へボールを運べず、押し込まれて防戦一方に。しかし「サイドを破られても結局ボールは中に入ってくる。そこでしっかり跳ね返せば大丈夫」(植田)と割り切り、終盤にかけてのピンチも全員が身体を張ってブロック。後半だけで7本のシュートを浴びる展開となったが同点弾を許さず、清川体制で初の勝点3を手にした。

 無失点で終えたとは言え、後半の戦い方には課題が残る。それでも「内容より結果が大事だと思っていたので、勝ちきる事を意識していた」と岡本賢明が話した通り、苦しい展開をしのいで勝利をたぐり寄せたことは決して小さくない1歩だ。

「全体でボールを奪いにいく守備が特徴だが、それを回避するために相手が長いボールを蹴ってくる部分はある。そこに勇気を持って前線からの守備を続けられるか、押し込まれた時にどう対処するのか。これが1年通しての課題」と清川監督。試合を積み重ねながら判断の精度を高めていきたい。

   

   

〔J2第1節:熊本vs.松本〕プレビュー

〔J2第1節:熊本vs.松本〕各種コメント・試合前写真

Reported by 井芹貴志



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