〔J2第2節:北九州vs.山口〕プレビュー:J初の関門海峡ダービー。平成の合戦、1ページ目に名を刻むのは?

  • 練習試合では何度も対戦。写真は池元友樹の左足でのシュートに、GK一森純が対峙。(2014年2月、島原)
  • 明治安田生命J2
  • 第2節
  • 北九州
  • 山口
  • 本城陸上競技場
  • 2016年3月6日 15:30

J1を目指して盤石の戦いを続ける北九州と、J3優勝で昇格してきた山口がぶつかる。このカードには「関門海峡ダービー」という愛称が付けられることになり、両エリアを営業基盤とする地銀グループが勝者に特製フラッグを贈る。

単純な戦力で両チームを比較すれば、昨季7位の北九州のほうが充実している。とはいえ、山口は開幕戦メンバーのほとんどが昨季と変わらず、連係面では北九州を上回っていると言っても過言ではない。実際に今季J2のファーストゴールとなる開始5分のゴールシーンは福満隆貴から岸田和人、島屋八徳と流れるように繋がった。こうした攻撃パターンには、北九州の柱谷幸一監督も「相手は3人目も出てくるし、テンポがある」と警戒する。

北九州は前節、J2昇格7年目のシーズンにして初めて開幕戦で勝利した。ケガによる離脱者の多い中で白星をしっかりと掴み、それもクリーンシートだったことで自信を深めてシーズンの戦いに入った格好だ。ただ決定的なチャンスを逃した場面もあり、守備も含めて薄氷を踏む勝利だったことは否めない。柱谷監督も「今のJ2はレベルが拮抗している。(山口が)上がってきたチームだからといって8割の力で勝てるようなことはない。しっかりゲームに入っていく準備をしたい」と引き締め、今週も引き続いて修正と積み上げを図って試合に備える。

池元友樹は開幕戦を「チームとしてはすごく良かったが、自分は緊張しました」と苦笑いで振り返り、「チームのラインが2年前よりも高くなり、合わせやすくなった。こういうスタイルの中でどれだけ取れるかだと思う」としてゴールを目指していく。

山口は開幕戦で岡山に1-1の引き分け。ゲーム内容では上回っていた部分もあり、選手たちは一様に「勝点2を落とした」(一森純)という悔しさを口にした。香川勇気は「自分のプレーの質をもっと上げて、先を予測しながらプレーしたい」とも話し、岡山戦の反省をバネとして北九州入りすることになる。さらに、北九州市出身の島屋は「故郷に帰ってプロとしてサッカーができるのは嬉しい。山口からもお客さんがたくさん来てくれると思うので、ホームのような環境の中で戦えると思う」と話した。

ゲームはどちらがいい入り方をするかが最初のカギとなりそう。立ち上がりの悪さを克服しつつある北九州が、今節は構えた入り方をするか、それとも前から取りにいくかはゲームの流れも左右する可能性がある。もちろん流れを引き込んだら、北九州は調子を取り戻した池元が、山口は連係の中から島屋や岸田らがゴールを何度となく狙っていく。
ここで名前を挙げた選手はいずれもコンビネーションの中で生きる選手たちだから、互いが人数を割いてゴール前に運ぶシーンが多くなれば、いっそう盛り上がるに違いない。

ちなみに選手の平均年齢も大きく異なり、北九州は開幕戦のスタメン平均が27.7歳だったのに対し、山口はスタメンの『最年長選手』の年齢が27歳。平均年齢となると23.8歳とぐっと若い。北九州はしたたかさ、山口は若さの勢いが武器になり、この差異も見どころだ。あと一つ、天候のいたずらにも着眼したい。雨や曇りなどの天気、あるいは風の向きで、有利不利がはっきりする。果たして6日の空はどちらに味方するだろう。

北九州と山口。昨年は練習試合であわせて5回対戦しているが(90分ゲームに換算した場合、北九州が4勝、山口が1勝)、Jリーグの公式戦でぶつかるのは初めて。勝利してフラッグを掲げるのは、関門海峡の門司側「ギラヴァンツ北九州」か、下関側「レノファ山口FC」か。歴史を刻む好ゲームを期待したい。

   

   

Reported by 上田真之介



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