〔J3第2節:鹿児島vs.大分〕レポート:敗れても、チャレンジする姿勢を貫く。

  • 今日の一枚は中原優生選手! 卓越した技術と巧みな身のこなしで攻撃を活性化させる期待のルーキーです!
  • 第2節
  • 鹿児島
  • 大分
  • 21分 松本怜(大分)
  • 鹿児島県立鴨池陸上競技場
  • 2016年3月19日

1,000人を超える大分サポーターのチャントが会場に響き渡ると、その迫力に会場が一瞬どよめいた。JFL時代にはなかなか体験することのなかった規模の応援を目の当たりにし、改めてJの舞台に立ったことを感じた。
大分はこれまでJ1、J2でも輝かしい実績を残してきた強豪だ。前節、長野との開幕戦でも終始試合を優位に進め完封勝利を収めており、J2昇格の最有力候補と言ってもいいだろう。試合前の予想では大分有利との見方が強かったが、鹿児島はその牙城を崩すことはできるのだろうか。

試合序盤、両チーム共に前線からプレスをかけていく。球際で激しく競り合い、お互い譲らない。そんな中、先にチャンスを作ったのは鹿児島のほうだった。
7分、ペナルティエリア左でパスを受けた藤本がワンタッチでディフェンスの裏へ突破。グラウンダーのクロスに中原が合わせ、GKがはじいたところへ井上が詰めてゴール…と思われたが、これはオフサイド。得点には至らなかったが、得点の可能性を感じさせるプレーだった。

その後も鹿児島は積極的にプレスをかけていく。試合が進むにつれて少しずつかわされる場面も出てきたが、かわされた後のフォローがしっかり入り、簡単にチャンスを作らせない。しかし、その積極的なプレーから失点が生まれてしまう。
前半20分、松本怜(大分)の見事なミドルシュートがゴールネットに吸い込まれたのだ。この失点、前線に入った楔のパスに対し、鹿児島CBが果敢にボールを奪いに行ったのだが、そのこぼれ球を拾われたことで4バックの内一人が前に出た状態となり、3対3の状況を作ってしまった。ここで大分の右SH清本がインサイドへ入り込むと、マークについていたDFもついていかざるを得ず、松本はその動きによって生まれた右サイドのスペースにボールを運ぶことで、フリーで余裕をもってシュートを打つことができたのだ。
松本のディフェンスを振り切るドリブルも、コースを突くシュートも非常に素晴らしかったのだが、あの楔のパスが入った場面で「奪いに行く」のではなく「遅らせる」守備をしていれば、ディフェンスで数的優位ができ、右サイドのスペースは生まれず、フリーでシュートを打つことはできなかったかもしれない。
浅野監督が「奪いに行くか、ポジションをとるのかという部分の判断がはっきりしないところでやられてしまった」とコメントしていた通り、このあたりの判断、連携はこれからの課題となりそうだ。ただ、失点シーン以外は全員で集中を保ち、前節と同じく90分間休むことなくプレスをかけ続けることができていた。その後もミス等から数回決定的な場面を作られはしたが、GK山岡を中心に最後まで凌ぎきった。

攻撃の面では、前への推進力を増す狙いで後半の早い時間から塚田、田上とスピードのある選手を投入し、サイドからの崩しでチャンスは作ったが、決定的な場面を作るには至らず、0-1のままタイムアップとなった。
前節同様、クロスの質やフィニッシュの精度に関しては課題が残る。この点は徐々に磨き上げていく必要があるだろう。

この試合で大分との力の差や課題が見えたのは事実だが、最後の最後までチャレンジする姿勢を忘れず、全員が前を向いてプレーし続けた。強豪を相手にしても、自分たちの目指すスタイルを貫き通せたことは、前向きに捉えてもいいのではないだろうか。今は失敗を恐れて安全策をとる時ではない。近い将来、J2、J1へ羽ばたいていけるよう、一つずつ積み上げていこう。

最後に、大分サポーターの大応援団も素晴らしかったが、鹿児島サポーターの最後まで諦めず声援を送り続ける姿にも胸を打たれた。
その声は確実にメインスタンドまで届いていたし、間違いなく、ピッチで闘う選手たちを後押ししていたはずだ。胸を張って、これからも鹿児島ユナイテッドの力となってもらえればと思う。

   

   

  • 天候にも恵まれ、鴨池には多くのサポーターが詰めかけた。
  • 気合十分の鹿児島ユナイテッドサポーター。強敵との試合に向け臨戦態勢だ。
  • 鹿児島の“公式の非公認マスコット”じゃんけんマンも全力応援!
  • 会場で販売されている「鹿児島ユナイテッ丼」。味、量ともに大満足の逸品だ。

Reported by 川畑究無



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