〔J2第7節:熊本vs.山口〕レポート:後半に盛り返すも及ばず、初対戦の山口に屈して連敗。

  • 明治安田生命J2
  • 第7節
  • 熊本
  • 山口
  • 2分 中山仁斗(山口)
  • 45+1分 中山仁斗(山口)
  • 46分 平繁龍一(熊本)
  • うまかな・よかなスタジアム
  • 2016年4月9日 13:03

 公式記録では2分となっているが、山口の先制点は開始からわずか50秒ほど。メインスタンド側のスローインから少ないタッチのパス交換で福満隆貴が中央で抜け出しシュート。熊本のGK佐藤昭大がいったんは弾いたものの、そこに詰めたのは中山仁斗。まさしく電光石火の攻撃で早々に山口がリードを奪う。

 この失点場面を切り取れば、試合後に清川浩行監督が述べた「どこかに甘えがあった」というコメントの説明がつく。関わった選手に身体を当てるどころかアプローチも前への勢いを遅らせることもままならず、こぼれへの反応も緩慢。積み上げてきた推進力のあるパスサッカーで先制した山口は、さらに勢いを持って前半を進めていくことになる。

 山口の庄司悦大が「思っていたより、相手が前から(プレッシャーに)こなかった」と振り返っている通り、熊本は山口の早いテンポについていけず、守備のスイッチをうまく入れることができなかった。ただ先制を許して以降はややゲームも落ち着き、熊本がボールを握る時間を増やしてはいる。しかし本来の持ち味であり、この試合のテーマの1つでもあった切り替えの早さも発揮できず、前線で起点ができないため山口ゴールを脅かす事ができない。
 30分には嶋田慎太郎から清武功暉、平繁龍一とつないで左から形を作ったがラストパスが合わず。前半に記録されたシュートは27分に黒木晃平が左からのドリブルで持ち込んだ場面と、清武のスルーパスに抜け出した平繁が狙った43分の場面、わずか2本。逆に45+1分、またもスローインのリスタートから今度は島屋八徳に抜け出され、やはりGK佐藤が一度は防いだもののふたたび中山に決められた。

 後半立ち上がりから前への圧、球際での激しさ、切り替えの早さなどが見られるようになり、46分にフリーキックから平繁が押し込んで1点を返した熊本。その後、上村周平を入れた事でセカンドボールの回収率はあがり、高い位置からのプレスでボールを奪えるようにもなったが、追いつくことはできないまま終了の笛。シュート数も山口の約半分(熊本7本、山口13本)にとどまり、今季初の連敗を喫して5位に後退することになった。

 目に見えない「気持ち」をはかる事は難しい。しかしそれがプレーに表れるとするならば、前半の熊本は明らかに山口のそれを下回っていたと言わざるを得ない。ただ少なくとも、内容はさておき1点差に詰めたという結果だけをとらえれば、2点ビハインドのまま終わった清水戦からは1歩前進したと言えなくもない。幸い、序盤に積んだアドバンテージのおかげでまだ傷は浅く、この試合に敗れた原因は明確。しっかりと処置を施して、つぎの京都戦に向けて備えたい。

   

   

〔J2第7節:熊本vs.山口〕プレビュー

〔J2第7節:熊本vs.山口〕各種コメント・試合前写真

Reported by 井芹貴志



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