〔J2第38節:熊本vs.札幌〕レポート:首位・札幌に2—0完勝で15位に浮上。残留へ1歩前進。

  • 明治安田生命J2
  • 第38節
  • 熊本
  • 札幌
  • 11分 清武功暉(熊本)
  • 65分 平繁龍一(熊本)
  • うまかな・よかなスタジアム
  • 2016年10月30日 15:03

 前節を終えた時点では入れ替え戦となる21位との勝点差は6。残り5試合で上位陣との対戦を多く残した状況で首位を行く札幌を迎えた熊本は、前半11分に清武功暉が自身11点目となるPKで先制、さらに65分、平繁龍一が今季6点目を挙げて2−0で完勝。相手のシュートも5本に抑える完璧な内容で、4試合ぶりに勝点3をくわえて15位に浮上した。

 立ち上がりから、積極的なプレッシャーをかけてボールを奪いにいくという今シーズンのベースと言える守備スタイルを発揮。3トップの真ん中に位置した平繁がアプローチをかけて追い込み、さらに左右アウトサイドやインサイドハーフの村上巧、上原拓郎が連動。「つなぎながら長いボールを入れてくる」(村上)札幌にリズムを作らせず、ボールを奪うと早い切り替えでスペースを衝く。先制点につながったPKも、相手ゴールキックのクリアから齋藤、平繁が早いテンポで縦に突破し、今季初先発となった札幌のDF永坂勇人のファウルを誘ったものだ。

 札幌に許した前半のシュートは、15分に内村圭宏が放った1本のみ。追加点こそ奪えなかったが、先制して以降も全体のオーガナイズが崩れることはなかった。「突破力のある選手を使う事で、相手の組織的な守備を崩したい」(四方田修平監督)と、これまでと若干違った札幌の前線の並びが、システム上、熊本とうまく噛み合ってプレッシャーがハマったこともその要因だろう。だが、細かいラインの上げ下げや対面への寄せとカバーリングなど、1人1人が自らの役割をしっかりこなした成果が大きい。

 後半に入ると札幌が前への圧を強めたが、逆に熊本にとってはそれがプラスに働き、50分過ぎなどお互いカウンターで攻め合う時間帯もあった。ただ左サイドのリスタートから生まれた2点目は、ある程度深い位置でタメを作ってからの形で、緩急をつけた結果でもある。清武とのパス交換から片山奨典が入れたほぼ真横からのクロスに対し、相手のマークを外してニアに入った平繁の得点感覚が表現された綺麗なゴールだった。

 札幌はその後、神田夢実、ジュリーニョ、さらに菅大輝を入れて終盤にかけ押し込む場面を作ったが、逆に熊本は、ハードワークの代償として足を攣った清武、平繁に代えて巻誠一郎と岡本賢明、最後も足を痛めた薗田淳に代えて鈴木翔登を投入して対応。巻は「前線からのアグレッシブな守備」をまさに体現し、岡本はボールを落ち着かせつつ(札幌GKク・ソンユンに阻止されたが)決定機も作り、また鈴木もよく健闘して跳ね返した。

 相手が何位の、どこであっても、しっかり冷静に戦えばこれだけのサッカーができるという、本来の力を示すことができた一戦。「全体での守備と、それプラス攻撃というのがすごく噛み合った」と話した清川浩行監督は、「今日のゲームをベースに、次の相手に向かって行きたい」と続けた。中3日で挑むは2位の松本。緑に染まるアウェイの地でも、同じように全員で戦い、勝点3を持ち帰る。

   

   

Reported by 井芹貴志



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