〔J2第39節:C大阪vs.熊本〕アウェイ戦プレビュー:望みをつなぐためには勝点3が必須となる大一番。

  • 明治安田生命J2
  • 第39節
  • C大阪
  • 熊本
  • キンチョウスタジアム
  • 2015年11月1日 13:00

 熊本は前節、磐田に敗れて連勝は3で止まった。しかし残りわずか4試合となったリーグ最終盤のタイミングで圧倒的な個の力——言うまでもなく磐田のFWジェイのプレーであるーーを目の当たりにしたことは、逆説的な意味で自分たちの武器が何なのか、残りの試合で何を表現しなくてはならないかを、改めて確認することにつながった。6位との勝点差は7に開き少々厳しくはなったものの、トレーニングに臨む選手達の様子がポジティブなのは、5試合ぶりの敗戦が「いい勉強になったし、前向きになれた」(園田拓也)からである。

 今節の相手は現在4位のC大阪。勝点差は13開いており、熊本が勝ったとしても順位をひっくり返すことはもうできない。それでも、何が何でも勝点3が必要なゲーム。というのも、勝てばプレーオフ進出に望みをつなぐことができる一方、もしこの試合に敗れた場合、他チームの結果次第では6位以内の可能性が消えてしまうこともあり得るからだ。つまり熊本にとって、1/42の中でもひときわ大きな意味を持つ試合となった。
 ではC大阪にとってはどうかと言えば、やはり負けられないのは熊本と同じだ。磐田と福岡が順調に勝点を積み上げているなか、2試合勝ちなしで足踏みしている状態。今節の結果では順位は変わらないものの、6位以内を争っている長崎、東京V(ともに現時点での勝点差は3)との直接対決をラスト2試合に残していることを踏まえると、この試合で確実に勝点3を取っておかなければ、プレーオフ進出を逃してしまうこともないとは言いきれない。

 お互いに勝点3が必要なのは、シーズンのどのタイミングでも、どの試合でも同じではある。しかしこの時期に至ってはやはり、その重要度は増す。ならばどちらが平常心で臨めるかも、あるいはピッチ上でのパフォーマンスに少なからず作用するかもしれない。その点、すでに守らなくてはならない6位以内の位置にいるC大阪に比べ、思い切って普段通りのプレーができるという意味では、「失うものは本当に何もない」(養父雄仁)熊本の方に若干の強みがあるとも言えよう。

 前期、第15節の対戦では、なかなか浮上のきっかけを掴めず最下位に沈んだ状況で迎えたにもかかわらず、無失点に抑えて引き分けた熊本。しかしあれからチームは成長し、前に進み、階段を上ってきた。前期対戦時にはいなかったGKシュミット・ダニエルが加わり、守備は安定し、若い選手も台頭した。今節は出場停止明けの清武功暉もピッチに立つだろう。連勝は止まったが敗戦から小さくない糧を得たことで、これまで培った自信はむしろ強固になっている。園田は言う。
「大宮など上位のチームともしっかり戦えて、自分たちでゲームを支配しながらやれている部分もある。ビビらず強気でやることが大事だし、前節の反省も踏まえてもう1歩寄せて(ボールを)取りきる守備から前に運んでいけばチャンスは増えると思う。引き分けではなくて、しっかり勝点3を持って帰らないといけない」

「相手も絶対に落とせないというギリギリの中でゲームができるのは貴重なこと。少々の壁でも乗り越えてくれる強さは、選手達がここまでコツコツと築いてきてくれたこと。最後に大きな力になると思います」とは小野剛監督の言葉。
 たしかに、このシチュエーションを迎えられたのも、シーズン序盤の苦難を乗り越えてきたからこそ。ヒリヒリするような土壇場の戦い、どうせなら、皆で楽しみたい。

   

   

Reported by 井芹貴志



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